◆日本剛柔流空手道般若館 館長
伊賀 章一 (いが しょういち)
昭和14年7月3日、京都市に生まれる。小・中学校で柔道と相撲に励み、足腰を鍛え、16歳で日本剛柔流空手道正剛館へ入門。9ヶ月で黒帯を許される。
当時は、戦後復興から高度経済成長へ向かう頃、社会は未だ殺伐とした雰囲気を残しており、そうした世相を反映して、空手道の町道場でも荒稽古が少なくなかった。とりわけ剛柔流の正剛館本部道場では、「当て稽古」が日常的であり、「前歯が飛び、鼻が潰れる」道場稽古の中で、伊賀館長は、剛柔流の実践的な空手道の技術を身につけていった。